第2回表在エコー勉強会
「甲状腺、唾液腺、リンパ節、その他いろいろの超音波検査~耳鼻咽喉科・頭頸部外科からの依頼~」
エコーの依頼理由で、「頸部腫脹」や「頸部の痛み」といった経験はありませんか?また、頸動脈エコーの際に偶然見つけた周囲臓器の腫瘤やリンパ節の腫大で、報告に困ることもありませんか?
そこで今回は、耳鼻咽喉科・頭頸部外科からの依頼を中心に、頭頸部ではどんな症例が見られ、どのように報告して臨床にアプローチしていくかを勉強していきたいと思います。不安や疑問を抱えた方はもちろん、初心者の方やこれから始める方などたくさんのご参加をお待ちしております。
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日時:2023年5月10日(水) 19:00~20:00
開催方式:Webでのライブ配信
【ご自宅や勤務先で、スマホからでもご視聴できます】
講師:野口 科子 技師(河北総合病院 画像診断科)
受講料:1500円(税込)
申込方法:下記よりお申込みが可能です

申込期間:2023年3月11日~5月10日
※ご不明な点につきましては下記アドレスよりお問い合わせくださいますようお願いいたします。
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第73回超音波診断レクチャーの質問に対する回答
Q1,乳腺エコーをやりたいのですが現職場習得困難です。このような場合、転職以外で何か上達できる方法はないでしょうか?
A,乳腺領域に限らず、超音波検査を習得するには実際の症例を経験することが重要かと思います。他施設に研修に行かせてもらえると良いのですが、それも難しいようでしたら、例えば、症例検討会等で多くの症例や画像をみることで疑似体験することも1つの方法かと思います。
Q2,先生方が普段検査をされていて、感覚的に腫瘤および非腫瘤性病変それぞれの評価にカラー、エラストは有用でしょうか?逆に役に立たないと感じることはありますか?やはりガイドラインにあるように参考所見でしょうか?
A,腫瘤、非腫瘤性病変ともに、カラードプラ、エラストグラフィが有用な症例もありますが、もちろん全ての症例に有用という訳ではありません。また、適切に使用しなければ、かえって判断を誤る危険性があることを知っておいてください。単に血流の多寡や歪みの低下の有無ではなく、得られた超音波画像から組織構造をイメージしてそこから推定される疾患を考えたうえで鑑別していくことが重要だと考えています。
Q,内頸動脈と外頸動脈の分岐したところで長軸を必ず描出するようにと言われたのですが、実際検査すると描出できないことの方が多いです。先生のご施設では必ず分岐の長軸像を描出していますでしょうか?もしアドバイスがありましたら教えていただけますと幸いです。
A,内頸動脈と外頸動脈を同時に2本描出しなくてもよいので内頸動脈は必ず描出し評価することは大切です。同部位付近には、プラーク等の病変が多く検出されますので、見落としに注意して観察しましょう。描出のコツは、エコー画面中央付近に頸動脈洞から総頸動脈を綺麗に描出させ、探触子の位置を変えずに、探触子の末梢側の傾きだけをゆっくり傾けます。その際、カラードプラを併用して血流シグナルをガイドに、走行を把握してからBモードで観察しても良いかもしれません。綺麗に描出される患者様で少し練習してみると良いと思います。
Q,頸動脈のCCA/ICA/VA流速で左右差が認められる場時がありますが、どのくらいの数値から左右差があるといえるか、そしてその評価等をどのように考えるでしょうか?(急性期ではなく慢性期)
A,急性期の指標はありますが、慢性期の指標はございません。
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甲状腺、乳腺、唾液腺、頸動脈、下肢動脈・静脈、皮下腫瘤などなど…表在領域の様々な臓器や疾患を対象として皆さんと共に学んで行ければと思っておりますので、是非ご参加ください!